嬉しい時
悲しい時
悔しい時
共感して
抱きしめてくれる
親のいる子は
強く育つ
子どもが
「嬉しい」と喜んでいる時、
「それくらいで何を喜んでいるのよ」と、
些細な子どもの喜びを軽んじたり、
見逃したりしていないでしょうか。
小さな花を摘んできて
そっと手に持って、嬉しそうに微笑んでいる様子や
昨日まで書けなかった文字が
ひとつ書けるようになった時、
その子どもの笑顔を見逃したり、
「ひらがな、ひとつ書けるようになったくらいで、
喜んでいちゃあダメ!全部書けるようにしなさい!」
なんて言ったことありませんか・・。
きっと
子どもはガッカリしたり
しょんぼりした気持ちになったでしょう。
子どもが
「悲しい」と涙を流している時、
「悔しい」と憤っている時、
親は、その気持ちを収めようと、
「それくらいで、泣いちゃダメ!」
「それは、あなたが悪いんでしょ!」と、
つい、子どもの気持ちを否定するような言葉をかけていないでしょうか・・・。
すると子どもは、
更に泣いたり、悔しがったり、
辛さが増すでしょう。
例えば、
小さな子どもが、
「弟に、積んだ積み木を壊された!」と
駆け寄って来て、
お母さんの膝で思いっきり泣いていたかと思うと、
数分後には、
ケロッとして、また弟と遊んでいることはないでしょうか。
それは、
子どもが、
弟にせっかく積んだ積み木を壊され、
悲しかったり、悔しかったりした気持ちを
大好きなお母さんに分かって欲しいのです。
共感して欲しいのです。
親が、「分かってくれる」と、
子どものその気持ちは
それでOK!
自分で自分にOKを出すことができます。
自分で自分の気持ちを修復し
1歩前へ進んでいけるものです。
そこで、
「何、泣いているの!あなたはお兄ちゃんでしょ、
しっかり弟のめんどうをみなさい」
「積み木くらい、また作り直せばいいじゃあない!」
「大きな声で泣いて、恥ずかしいわよ!泣き止みなさい!」
なんて、答えると
子どもは
更に悲しく、辛くなります。
そのような時は
「悔しいのね、いつも弟を遊んであげてありがとう」と、
声をかけてあげるといいでしょう。
悲しい事やん辛いこと、悔しいことがあって
思いっきり泣いても
その気持ちを受け止めてくれる
親がいる子どもは、
安心して
次のステージに進めます。
反対に
親に分かってもらえない、
受け止めてもらえない、
そう感じる子どもは
不安や悲しみを抱えたまま
いつまでも、
そのモヤモヤした気持ちから
抜け出すことができません。
自分の気持ちに共感してくれる
親がいる子は、
1歩ずつ、心が自立に向かうことができます。
心が自立していく子どもは
少々の困難に遭遇しても
乗り切る力を持ち、
強く育ちます。
子どもの気持ちに共感して
抱きしめる。
それだけで、
子どもの心の自立は大きく違ってきます。
「子育ち親育ち」田宮由美
関連おススメ記事
子どもの心が自立して様子を詳しく説明しています。