スマホを上手に活用できる子どもにする5つのステップ

小学生新聞(奈良新聞社)に掲載されました記事をご紹介させて頂きます。

スマホを上手に活用できる子どもにする5つのステップ

 

 

小学生新聞 2020年 春号

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

スマホを上手に活用できる子どもにする5つのステップ

 

■スマホの存在を身近に生活している今の子ども

今の子ども達は生まれた時から、
スマートフォン(スマホ)の存在を身近に、生活をしています。
コンパクトで手軽に使用でき、とても便利なアイテムですね。
ですが最近は、このスマホの長時間使用や依存、
他さまざまな問題が取り上げられてきています。
子どもとスマホをどのように関わらせていけばよいのでしょうか。

 

■スマホによる悪影響

スマホの長時間使用で、視力が低下すること以外に、
スマホを止めなければならない時に、
止めることができず、生活に支障をきたし、
「スマホ依存」「スマホ中毒」という言葉も出てきました。

繰り返し流れてくるYouTubeは、
考える余裕を与えず、
脳に悪影響を及ぼすとも言われています。

またSNSでのトラブルから、
いじめの問題に発展したり、
子どもに悪影響を与える情報の閲覧、
又知らない人との接触により、
子どもを巻き込む事件も起きています。

 

スマホのメリットや必要性

マイナスの影響が大きく感じるスマホですが、メリットも多くあります。

知りたい情報が簡単に知ることができたり、
家族や友達との連絡が取りやすくなります。
またゲームや音楽など娯楽にも使えます。

その他、最近はさまざまな機能が追加され、
更に私たちの生活を便利にしています。

どちらにしても、生活に浸透しているスマホをこれからの時代、
使わずにはいられないでしょう。

 

ですので、上手にスマホを使用できるように育てることが大切です。
では、どのようにすればよいのでしょうか。

 

■スマホ使用のルールについて、考えたい事

よく言われているのは、
「スマホを使用するルールを決める」という事です。

1日1時間以内、食事中は触らない、

自分の部屋には持ち込まない、

他SNSの使い方等も細かに約束事を決める方法です。

ですが、どうでしょうか。
私の経験から言いますと、
ほとんどの親御さんは、
「約束事を決めても守らない、だから悩んでいる」と言われます。

実際、簡単に約束を守るのでしたら、
スマホ依存や中毒の問題は生じないでしょう。

 

最近は子どもを守るフィルタリングなどの機能の使用も言われていますが、
子どもが大きくなり、
親の目の届かないところで行動することが増え、
スマホの変更時期になれば、あまり意味はないでしょう。

 

そこで「約束を破った時は、スマホ1週間没収」などの罰則を決める、
という方法が言われています。

ですがこれは、根本的な解決策にはならない事が多いでしょう。

ここで親御さんに感じて頂きたいのは、
本当は子どもも親との約束を守りたいという事です。

そして親に褒められたい気持ちがある事です。
親はその気持ちをサポートしてあげてください。

ポイントは、
子どもが「約束を守ろうとする意志」を手助けする事です。
ではその具体的方法を5つのステップにしてお伝えします。

 

■スマホと上手に付き合わせる為の5つのステップ

ステップ1、子ども自身が考え、決定

スマホの使い方ルールは子ども主導で考え、
もし約束を守れなかった時、どうするかも考える。
一方的な指示や命令でなく、
自分で決めた事は子どもも守りやすいものです。

 

ポイント2、できた事の承認

約束を破った時、罰を与えるのではなく、
約束を守れた事をしっかり認めます。

「今日一日、スマホを約束通り使えたね」

 

ステップ3、親の気持ちを伝える

そして親の嬉しい気持ちを伝えてください。

「お母さん、嬉しいわ」

 

ポイント4、残念な気持ちにも、寄り添う

もし、守れなかった時は、
約束どおりできなかった子どもの残念な気持ちに寄り添い、
次の行動を考え促す言葉をかけてください。

「お母さんも悲しいわ」
「今まで、決めたルール通り使えていたのに、
何故今日はダメだったのかしら?」
「どうすればいいか、考えてみましょう」

 

ステップ5、共体験

日頃から楽しい現実の世界に気づかせること。
日頃より一緒に公園や図書館へ行ったり、
縄跳びをしたり、絵を描いたりと、
ポイントは「一緒に」何かを体験することです。

 

そして決めた約束事を紙に書いて
、目立つところに貼り、
子どもが時間を越して使用している時、
声をかけるなど、
親も一緒に約束を守っていくよう心がけましょう。

 

■スマホを上手に活用できるようサポート

約束を破れば怒る、罰を与える、
それでも守らなければ、更に罰を厳しくする。

これでは、子どもは親の叱責や罰から逃れる事を考え
、隠れてスマホ使用をしたり、親子の溝も深まる事が懸念されます。

 

子どもにとって、スマホルールを守っていくことは大変な苦労です。

子どもは急に今の年齢になったのではありません。
幼い頃、スマホを子守り代わりにしていたことはなかったか、
親自身も振り返ってみてください。

 

実際には、そううまくいかにことも多々あるでしょう。
ですが「あなたのルールを守ろうとしている意思を親も応援しているよ
」という気持ちが子どもに伝わる事が大切です。

 

そして将来、スマホを上手に活用できる大人になるよう、
子どもの自立をサポートしてあげましょう。

 

♦♦♦♦♦♦♦♦♦♦

■小学生新聞(奈良新聞社)2015年 冬号
「子どもを自立させる甘えと、ダメにする甘やかし」

■小学生新聞(奈良新聞社)2014年 夏号
「将来伸びる子どもにするために、夏休みに体験させておきたいこと」

■小学生新聞(奈良新聞社)2014年 春号
「豊かな人間形成のために家庭教育はどうあるべきか」

 

カテゴリー おすすめ記事 の最新一覧

おすすめ記事

カテゴリー お役立ち記事 の最新一覧

お役立ち記事

カテゴリー お知らせ の最新一覧

お知らせ

田宮由美|子育ち親育ち|発達心理学|
子どもの心と能力を育む執筆・取材・講演を承っております。
 お問合せやお申込は下記からお願いします 
お問合せ
お仕事のご依頼・お問い合せ